芸術の村と春風萬里荘(しゅんぷうばんりそう)
笹目宗兵衛商店さんのお話 8
笠間には、北大路魯山人の家として有名な春風萬里荘があります。「春風萬里」とは魯山人が好んで使っていた、李白の漢詩にある言葉。さっそくご案内いただきました。
陶芸、料理、絵画など多方面に才能を発揮し、「万能の異才」とうたわれた魯山人が住居としていた建築物(約300平方メートルの茅葺き民家)は、昭和40年に北鎌倉から移築されたもの。遺品や収集品の数々は、独特の美意識に基づいて集められたものばかり。私は正直魯山人はあまり好きなアーティストではなかったのですが、お気に入りだったという厩も、お風呂場の細部に至るデザインも、調度品も書画も、とにかく圧巻、見事です。
天才の偉業閲覧に疲れたら、館内に、喫茶が楽しめる「春風庵があります。」陶芸品や書籍資料の販売コーナーもあり、ショッピングもできます。(絵葉書やコーヒーカップが欲しかったなー)
春風萬里荘の前は広大な庭園で、四季折々の植物が生い茂り、とりわけ桜、梅、つつじ、菖蒲など沢山の花が来館者の目を楽しませてくれます。丘陵が小山のようになって変化があり、うっそうと茂った植え込みの先に池があり太鼓橋がかかっていたりもします。外国のお友達を連れてきても喜ばれるのではないかと思いました。それもそのはず、京都・龍安寺を模してつくられた枯山水による石庭だそうです。
また、離れのようになった、江戸時代の豪農屋敷の長屋門、北大路魯山人自らが設計した茶室「夢境庵」も見ることができます。見学させていただいたのは午後でしたから、茶室の窓から風が揺れるたびに竹林の間から、ちらちらと夕陽がもれて踊っているのが見えて、冷えてきた夕べの空気が漂い、それは情趣ある景色でした。
「ここでいただくお茶は美味しいのでしょうねえ」と、私が言うと
「銀座の料亭が出張して、ここで美食の会が開かれたこともあるのですよ」と笹目さん。いいなあ。こういう場所があるなんて。
この春風萬里荘は、昭和39(1964)年、洋画家朝井閑右衛門氏と小説家田村泰次郎氏が、長谷川仁笠間日動美術館前理事長と笠間を訪れた折り、笠間にアトリエを作りたいという作家達の要望から、「芸術の村」の構想が出来、そこに魯山人の家を移築したものだそうです。現在の芸術の村には、洋画家、日本画家、彫刻家、陶芸家、染織家など40戸ほどのアトリエが点在し、それぞれのアーティストが制作に打ち込んでいるそうです。
春風萬里荘HP
http://www.city.kasama.ibaraki.jp/jpeg/syunpu.html
魯山人になれる町、笠間
http://www.city.kasama.ibaraki.jp/~kankou/
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コメント
すてきな所ですね。私も午後に行ってみたいなと思いました。marimomamaさんが訪れたのは何月頃ですか。
投稿: sakura | 2006年11月 4日 (土) 10時15分
たしか・・・なでしこの柄の夏の紗
の着物を着ていましたから、初夏くらいだったのではないかと思います。
投稿: つきこ | 2006年11月 4日 (土) 12時26分
笠間といえば日動美術館、
わたしにとって憧れの土地です。
内容が簡潔でシャレています。
私はお金がないので、ヤフー・ブログに架空の「悠々美術館」を開館しています。
投稿: 悠々美術館 | 2006年11月 4日 (土) 22時17分
早速お返事ありがとうございました。ところで、笹目宗兵衛商店さんのお話7は、これから掲載されるのでしょうか。
投稿: sakura | 2006年11月 8日 (水) 09時28分
全部で12回分の記事が取材済みでして。
2週間ごとくらいに掲載の予定です。次回は15日くらい?かな。どうぞよろしくお願いいたします。
投稿: まりもまま | 2006年11月 8日 (水) 09時37分