茶寮 蔵人 (くろうど)
笹目宗兵衛商店さんのお話 5
笹目宗兵衛商店には、昔の民家がそのまま残されています。いや、残されているというよりも、つい先ごろまで笹目家の人が住まいとして使っていた、というのが正しいでしょう。母屋は今「茶寮 蔵人(くろうど)」として、喫茶業が営まれています。
銘酒の由来にもなった、庭の松の緑を背景に昔なつかしいこの店のたたずまいは、多くの人をひきつけてやまない様子です。「おかげさまで開業以来、地元のみならず、遠方からもたくさんのお客様がお越しくださいまして」と、お店を手伝う若おかみ。
まりもままは、お訪ねした日、まず、縁側から上がらせてもらいました。磨きこまれた床はとても懐かしい風情。それに戸も、敷居も、床の間も階段も調度品もすべてがアンティーク特有の穏やかな美しさを放ってよい雰囲気です。お座敷で座卓に座っていただくのですが、足が悪くて正座できない人のための低い椅子もあるので安心です。
板戸に描かれた花の絵も、食卓の器も繊細な柄が多く、昔の雅な暮らしの様子がうかがえます。驚いたのがトイレ。谷崎潤一郎の『陰影礼賛』を思わせる見事なしつらいで、ずっとここに居たい、と思ったくらい素敵な空間でした。(笑)
お店でいただけるお食事の内容は、季節ごと変わります。休業日もありますから確認してから予約なさるといいかもしれません。(レシピは蔵人の「今週の料理」のところをご覧下さい)
http://www.matsumidori.com/
まりもままが伺ったのは、夏でしたが、食前酒に「松緑」の純米酒が供されていました。蔵元のレストランだから当然といえばそれまでですが、とーーーっても日本酒に合う料理。
味わうたびに違う季節感あるメニュー。ひと皿ごとに感じられる繊細な工夫と味付け。本当に美味しくいただいてきましたよー。
みなさんも、ぜひ一度いらしてみてくださいね。
蔵人の膳(夏の一例)
食前酒 松緑「純」
煮物(揚物) 川海老のかき揚げ
冷やし豚しゃぶ
生湯葉 湯葉ときのこの煮びたし
小鉢 木の葉南瓜の梅肉あんかけ
飯物 冷しきしめん、味噌ごまだれ
汁物
香の物
デザート
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